Mom and me, and the Alzheimer’s

母と私とアルツハイマー
ある人は母に「覚えていますか？」と尋ねます。
母が戸惑ったように見て答えられないと、その人は私に向かって、
「覚えていないでしょう？」と言います。

ある人は母に「覚えていますか？」と尋ねます。
母が微笑んでうなずくと、続けて「お名前は？」と聞きます。
しかし母は答えられないことが多いのです。

ある人は母に「覚えていますか？」と尋ねます。
母の返答に関わらず、その人は私にこう尋ねます。
「どのくらい続いているのですか？」
「どうしてそうなったのですか？」
「お気の毒に」
そして、さまざまな言葉が続きます。

アルツハイマーは、あなたが思うほど遠い話ではないかもしれません。
チョンチョン・チャンタラナウィーは、7年以上アルツハイマーの母を介護しながら感じた様々な想いや視点を伝えます。
これはハウツー本ではありませんが、患者とその家族の苦しみと喜びをより深く理解できる一冊です。